米国と比較して、強い状態の日本市場になっています。
決して上昇しているわけではなく、上値が抑えられるのですが、下がれば買われるという状態。
日経平均で見れば、横への動きとなっているわけです。
4連休に助けられたところはありますけれど、米国市場がしっかりとした調整モードになって値を消したのとは対称的です。
日本市場というのは、多くの場合において主体性は無く、米国株、為替によって値段が決まる、つまりそれらへの相関性が極めて高い市場です。
ですが、ここしばらくはその相関性が極めて薄くなっていて、上述のような相対的に強い相場となっています。
この理由については、明確なところはまったく不明です。
もちろん、相変わらずなにか言わなきゃいけない人たちによる、いろいろと理由は付けられますが、どれも後付け感はぬぐえません。
ひとつには、9月の配当権利取りというのはあると思います。
日本市場は、3月決算の会社が多い為、中間期にあたる9月は、中間配当を出す会社が多くなります。
ですので、その権利を狙った、というかそれを口実にした買いが入ります。
これで相場押し上げられるというほどではありませんが、下支えになるのは事実です。
この配当権利を得られるのは、今年、2020年の場合、該当の株を28日から29日にまたいで保有している人です。
28日を権利取り最終日
29日を権利落ち日
といいます。
つまり、28日までで、この2020年9月の配当権利を狙った買いは無くなることになります。
その後も、日本市場の堅調さはキープできるのでしょうか?
様々なパターンが考えられますが、ひとつの転機となる可能性があるところですので、注意して見ていきたいと思います。