週末に「マネーショート 華麗なる大逆転」を見てきました。
マイケル・ルイスの、「世紀の空売り」を映画にしたもので、この本については発売されてから、ほぼすぐに読んで、いろいろと感じるところがありました。
当時だいぶ高かった気がするのですが、いま文庫になってます・・・・
本は「空売り」だし、映画もショートという言葉がついているので、空売りをする物語だと思われてしまう方がほとんどだと思いますが、空売りをするのではなく、CDSを買うという物語です。
CDSというのは、Credit クレジット Default デフォルト Swaps スワップの略で、すごーく簡単にいうと保険だと思ってもらえばよいです。
つまり、マネーショートの場合は、サブプライムローンが崩壊すると、お金がもらえるという保険(CDS)を買ったということですね。
「ショート」という言葉は、日本では空売りと訳されますが実際はもっと広義で、
簡単にいうと、なにかの価値が下がると儲かる商品を買うこともショートと言うという解釈で良いと思います。
この物語は、米国住宅ローンの崩壊(いわゆるサブプライムローン)を予測して、そのCDSを買い、ウォール街の魑魅魍魎との戦いの映画です。
あのリーマンショックまでに至る過程の、歴史小説とも言えます。
もちろん、専門用語がたくさんでてきますし、金融システム的にも難解な部分がありますので、それを、コミカルに解説してくれる場面も入っているのですが、ここにでてくる金融システムについて、なにも知らないと、やっぱり難しく感じるし、なにが起っているのか分からないって感じる人が多いのではないかなと思いました。
もちろん、この映画を見たり、「世紀の空売り」を読んでも、すぐにテクニック的に、相場がうまくなる訳はありません。
ですが、相場の歴史を知る、そして相場を理解するという意味では、見ておいて欲しい物です。
どうしても本のほうが、内容が濃くなるし、考える時間も与えてくれるのでオススメです。