リーマンショック(日本語)と比べることの無意味さ

直近の大きな金融危機はリーマンショックであったので、これと比べる人が多いのですが、これあんまり意味が無いと思います。

注)
リーマンショックという言葉は日本だけで使われていて、当時の状況を考えるとあまりふさわしい言葉であると思えませんので、本来は使いたくありませんが、便宜的に使用します。
国際的には、ファイナンシャルクライシス もしくはそれに準ずる言葉が使われています。

まず、根本的なこととして、相場というのは似ているような相場はあるけれど同じ相場はありません。

しかもこの似ているというのは、値動きに係ることで、相場について大切なこととして、「上がれば下がる、下がれば上がる」ということがありますから似てくるに決まっているのです。

リーマンショックは金融危機です、今回の株式市場含む世界の混乱の原因は、中国製のコロナウイルスです。

つまり、自然界の驚異です。
(今回のコロナウイルスが人為的なものという噂もありますが、噂ですので、ここでは無視します)

金融危機というのは、センチメントに係るところが大きいです。
これを押さえれば回復していきます。
これはなぜ不景気が起こるかを考えてもらえればわかります。

ですが、コロナウイルスは人間とは異なる生命体であり、人間の敵です。
いま起こっているのは、人間とコロナウイルスという異なる生命体とのの戦(いくさ)なのです。

金融の問題は、これに付随して起こっている問題です。

もちろん、この混乱を抑える為に、米国政府、FRB、日本政府、日銀、ヨーロッパ諸国政府、ECBが繰り出す対策は必要です。

ですが、金融政策はコロナウイルスとの戦いではありません。
コロナウイルスに付随して起こっている経済含む世の中の混乱への対応です。

そうすると、本当に相場が回復するためには、コロナウイルスに終息の兆し(それは終息以外に、クスリとかワクチンとか、こうすれば予防できるとかなんでもいいのですが)
が見えることが必要です。
それまでは、ほんの少しのリバウンドと考える必要がありますね。

日本市場は、他国に比べれば感染具合も軽いこと、ドル需要に伴う、円売りで円安方向に為替が振れていることから
なんとなく値持ちは良くなっています。
売り飽き気分も出てきていますが、これはあくまで上記に係るところです。
もちろん、ここで止まる可能性はありますが、まだまだそう決め打ちをしてしまうことは時期尚早と考えます。

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