日銀金融政策決定会合への思惑

本日の日本市場は少し変わった動きとなりました。

日経平均は、マイナス300.89円(マイナス1.33%)でしたが、
TOPIXは、マイナス6.28(マイナス0.36%)

と日経平均の下落率とTOPIXの下落率に大きな差が見られます。TOPIXは序盤に一時プラスになる場面もあったくらいです。

これは、日銀がいま金融緩和政策の一環として、購入しているETFを、日経平均型をやめて、TOPIX型、JPX400型に集約するのではないかという噂によります。

これは以前にも問題になって、2016年10月に、日経平均型とTOPIX型がだいたい半々だった買い入れ比率を、TOPIX型をだいたい2/3にするという変更が行われました。

今回は、日経平均型をゼロにするということのようです。

先週まで、NT倍率は13倍超と最高値になっていたのですが、本日のこの噂を受けて、一気に縮小して、12.88まで低下しました。

そう、数日前までNT倍率が最高値だったということは、前回の2016年の購入比率の変更はNT倍率に関しては効果がなかったということになります。

個別銘柄では、日経平均に寄与率の高い、ファーストリテイリング、ソフトバンク、ファナックなどが大きく売られ、TOPIXに寄与率の高いみずほ、三菱UFJなどの時価総額が大きな銘柄が買われる展開となっています。

さて、こここでおかしなことに気が付きませんか?

1.日銀の買いで株価が上がっていると言われるが、2016年の日銀のETF購入の比率変更後もNT倍率が上昇した、つまり日経平均構成銘柄が多く買われていた。

2.株価というのは、企業業績を反映するものではなかったのか?
だとしたら、日銀のETF購入の比率の変更があるにせよ株価に影響するのはおかしいであろう

ひとつの答えは、海外勢の買いにあります。
もうひとつの答えは、株価は必ずしも企業業績を反映するものではなくその場の需給よる要因がとても大きいということです。

ちょっと難しいハナシではありますが、これらを理解すると、株式市場というのが見えてきます。

 

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