いつも繰り返される「日本経済は大丈夫だ」という言葉

軟調な相場展開が続いている、2016年ですが、上がれば下がるのが相場であって、特に驚くべきものではありません。

今回もオウムのように、「日本経済は大丈夫だ」という類の言葉が繰り返されているのですが、これは、サブプライムショックのときも言われていた言葉です。

経済というのは、世界中繋がっていますから、どこかの国だけが大丈夫ということはありません。

これは、今も昔も同様です。

ましてや、日本企業も海外で稼いでいるわけですし、さらに、日本の市場は海外勢のお金が大部分を占めています。

日本だけが大丈夫なはずがないのです。

それでも、SELLサイドのトークとして、いつも繰り返されるのが、この言葉です。

2012年の後半から、日本市場の上昇が始まった訳ですが、世界はもっと早くから、上昇をはじめていました。

日本は大きく出遅れていたのです。

これは、各国が金融緩和という措置に着手したにもかかわらず、日本はそれをやらなかったからです。(正確にはちょっとはやりましたが・・・)

これは当時の政権、日銀の政策によるものです。
円高に悩まされたのは、記憶に新しいと思います。

もし、この当時から、日本も金融緩和を積極的にはじめていれば、回復も早く、世界とシンクロしていけたはずです。

遅れ馳せながらついてきたけど、その時にはすでに世界は終わりの始まりになってた。

現日銀も、あれこれと手を打ちますが、いわゆる世界中リスクオフという状態では、効果は、以前ほどでてこないのです。

「日本は大丈夫だ」といっても、マネーはグローバルです。
それは、市場が見事に表している訳です。

実際に、決算発表が始まりましたが、下方修正が目白押しです。
これは、相場(市場)の先見性を示しているのですが、これについては、また後述します。

相場というのは、上がれば下がる、下がれば上がる
だから、上手に使っていくことで利益を得ることができるのです。

「上がらないから儲からない」ではありません
どんな相場だって利益を得るチャンスは転がっているのです。

それをするために必要なのは、評論家のみなさんの話しを聞くことや、新聞を読むことでもありません。

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